屋根裏文庫

お散歩日記。または感じたこと考えたことの記録。

富士山駅から富士山登頂

富士山が文化遺産登録になり、なんだかんだミーハーな部分がある私は今年(2015年)こそ富士山に挑戦するぞと意気込んでいた。

 

2015年は職場で異動もあり、初めの頃は忙しくて毎日のように夜遅くに帰ったり、休日出勤したりと慌ただしく過ごしてたが、人生仕事だけじゃないだろうと開山中でわりと人が少ないであろう時期を狙ってお休みをいただき挑戦してきました。

 

一般的な行程だと、東京なら新宿からバスで富士山5合目まで行き、そこから山頂を目指すのが無理がない。日の出を狙いたいのであれば、8合目付近の山小屋で一泊仮眠をとり、深夜2くらいから再度登り始めて山頂を目指す。

 

もしかしたらとんでもなくキツイだろうし、二度と登らない可能性も考えて、せっかくの文化遺産登録だから下から登ろう。ということで、富士山駅からトコトコ登ることになったのでした。

 

富士山駅をお昼ごろに出発し、夜通し登り続けて山頂を目指します。山頂でご来光を拝んだあとは、そのまま下山しお昼ごろ帰る予定。

しかしこの行程、そうとう甘くみてました。死ぬほど大変でした。


climbing Mt.Fuji from Mt.Fuji station 0 gou-me (0合目から富士山お散歩)

 

一応登山はやっていたので、道具は一通りある。あとは気合とノリだけ。

富士山駅から5合目まではこんなに人が少ないものかと感動でした。もともと人が少ないとこが好きなので、個人的には最高のお散歩スポット。

文化遺産は富士山信仰で登録されたようですが、それから考えるとむしろ、この5合目までに魅力が詰まってると考えるべき、なんでしょうが、まあ人がいない。すれ違ったのは数人でした。

ただ、最初の馬返し(0合目みたいなもの?昔はここで馬を降りたようですが)まではたまに車道と並行するので雰囲気が崩れることもある。世界的に売り出したいししょうがない。

 

5合目から山頂までは真っ暗できついだけだった。たまに振り返ると綺麗な星空や夜景が見えたけど、8合目付近にくると山小屋だらけで明るくてそういうのは見えなくなる。

自分は高山病は大丈夫だろうとは思っていたけど、実際のところやっぱり空気は薄いみたいで、山頂付近では体力的にも精神的にも疲弊しきっていて、一歩一歩なんとか足を動かせるけど、ほんと息苦しくて気持ち悪いくらいだった。

そして山頂についたところで、今度はあまりの寒さに震えるしまつ。始めてエマージェンシーシートを活用しました。あれはほんとに暖かく感じます。助かりました。

 

日の出はあっという間に終わり、さあ下山なのですが、この下山時に見た雲海が一番衝撃でした。あと須走口行きの下山道が独特な砂の道で、どちらかというと滑り落ちるというか、とにかく景色含めオススメ。

 

登り終わってみると、またいつか登ってもいいかなって思える山でした。トイレは臭いし、5合目以降は人も多いけど。

父親も含めだけど、結構いろんな人が人生に一度は登ってみたいって思っているみたい。2016年になって、良ければ夏にでも富士山に連れて行ってくれと言われている。

これくらいの親孝行なら、できるうちにしとかなきゃかな。