屋根裏文庫

お散歩日記。または感じたこと考えたことの記録。

霧に覆われた山に助けられた

金曜の夜、さあ帰ろうというときに、上司に難題をぶつけられた。自分が悪いところもあったので、土日に持ち越して不安な休日を過ごすことはしょうがないと思った。

土曜の朝、いつも通り早く起きてしまったので、山に登ることにした。天気は良くないけど、どうしても自然に触れたいという思いが強かった。電車の途中、少し晴れ間が見えたけど、山に入ると途端に雲に包まれた。

人はほとんどいなかった。しっとりとした空気のもとで、植物はいきいきしていた。それなのに自分は金曜から持ち越した案件をずっと考えていた。どうすればうまくいくのだろうか。時々立ち止まってリュックに詰めた資料を確認し、頭の中に材料を入れてまた歩き出す。

歩いては考え、考えることに疲れたらふと立ち止まって自然を見渡す。とても贅沢な独り時間だと思った。すれ違う人も少なく、ただただ自然と向き合い、自分と向き合った。どうにもならなくて、もう考えることをやめたとき、ふと良い考えが思いついた。

結局月曜はうまくいった。山のおかげで頭も体もスッキリできた。山に助けられたと心底思った。そしてこれからもきっと山を頼るのだろうと思った。山からしたら迷惑かもしれないけども。

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